2017年4月10日月曜日

〜えんせいかつより〜2017.4.10 vol.1

春です。いのちの輝く季節です。
小鳥が歌い、色とりどりの花が咲き始めました。
いのちの復活の春はこの自然界の息吹と響き合って
子ども達が新しい成長を始めるのに本当にふさわしい季節です。

そして幼児期は人生の春に例えられます。
人生の中で全く特別な時間、純粋ないのちの輝く時間です。
その最も印象深い瞬間は、生まれたばかりの腕の中の子どもの、
あの信頼に満ちた何か神聖さの感じられる眼差しに出会った時と
の時に訪れる幸福感ではないでしょうか。

戦火の只中でさえ親を励ましよろこびをもたらす子どもの誕生!
難しさを増してゆくこの世界へ、勇気を持って親を選んで生まれてくる子ども達!

彼らの存在が、私たち大人をより良い親へ、より良い教師へと導き、
より良い明日へという意志を抱かせてくれるように感じます。

子ども達は7年もかかって自分の体を
この地上で生きてゆく道具となるうつわを~作り上げます。

活発に動き回り、世界と直接に出会い、結びついてゆく衝動の中で、
子どもらしい無心な遊びに浸る中で、そのうつわは完成してゆきます。

シュタイナー教育医学博士のミヒャエラ・グレックラーは
人間のあらゆる能力表現の基礎が作られる幼児期に、どれくらい感覚を
直接に使って世界を味わい、手足を使って世界を味わったかでそれに応じ
た成長の方向が決まる」と述べています。

子どもらしい無心な遊びが損なわれることの無いように目覚めと
りの良いリズムを作るよう努力を惜しまないでいましょう。

既に始まっている新学期の日々、新鮮な期待に満ちた子ども達と出会い、
この園舎で幼稚園生活を再開できる幸せを噛みしめています。

改めまして皆様にお礼を申し上げます。
ご一緒に子ども達を守り育ててまいりましょう。
宜しくお願い致します。

担任教師 K