2018年7月8日日曜日

こどもの手仕事

いつも、次女は幼稚園に持って行ったタオルを持ち帰るときに
その日作ったものを中に包んで帰ってきます。

うっかり、気づかずにそのまま洗濯機に入れてしまおうものなら!
とっても怒られます...

この日、嬉しそうに持って帰ってきた羊毛の作品。


初めて見るものだったので、「これなあに?」と聞くと
「春巻き!」と返ってきました。

そういえば、この日、お弁当に春巻きを入れていました。
そしてその少し前に、私が春巻きを台所で巻いていると
例のごとく、「やりたい!」というので
少しやらせたばかりだったのでした。

思わず、ふふふ、と笑ってしまい
またまた写真をパチり*

それから「これ、どうやって作ったの?」とたずねたら
「まず、白い羊毛をひろげて、中身をいれてから、こうするの」
と、教えてくれました。


台所で巻いた春巻きは、普通の巻き方で巻いたのですが
羊毛を使って春巻きを作ろう!と考えて
どうやったらできるか?と、次女なりに考えたのだなと思います。

普段の生活が、子どもの遊びの中に入りこんで
子どもなりの発想力で表現されるのを、こうして目の当たりにすると
「こんな風に出てくるのだなあ〜」思わず感心してしまいます。

子どもの発想力というのは、方法を言葉で教えて身につけるものというより
「体験を通して」いるからこそ、そなわっていくものだということが
よくわかる気がします。

だから、幼稚園では「本物の体験」を大切にしています。

モニターを通しての疑似体験や、実体のないものに触れさせる、のではなく
手や耳、肌などのたくさんの感覚器官を通して
(幼児は全身が感覚器官なのだそう)
「本物の体験」をさせてくれます。

それは大人の感覚からすると、とっても贅沢に感じられるほど!です。
例えば、使う素材はほとんど混ざり物が入っていなくて
ウール100%
シルク100%
綿100%
お庭に咲く花
お庭で実った実や葉(食べられる)
木材や木の実そのもの
楽器で奏でる音や歌声、などなどなど...
(フェルトはどうしても少し化繊が入ります)

子ども達はこれらを、たーっぷりと、使わせてもらいながら
毎日遊びに勤しんでいます。

そんな子ども達を見て
「自分が幼児に戻ってこの幼稚園に入りたい!」というお母さんも
珍しくありません...

*撮影した写真は子どもには見せないように気をつけています。
はじめは、撮った写真を「見せて見せて」と言われていましたが
すぐにカメラを片付けたり、
「これは見なくていいのよ」と言い続けたりしていたら
もう今では「見せて」とは全く言わなくなりました。

在園保護者
松山ちかこ

2018年7月7日土曜日

七夕飾り


七夕が近づいてくると、子ども達は笹の葉に飾る
飾りの準備が始まります。

和紙を何度か折り畳んで、 水彩の絵の具に何度か浸して
キレイな色に染めていきます。

そして、それが乾いて先生にアイロンしてもらって
準備が整うと、はさみや糊を使って
様ざまな形にしていきます。

作ったものには、すべて、ひとつひとつに名前が書かれてあり
笹の葉とともにおうちに持って帰ってきます。

帰宅して、自分で飾りを飾っていきます。

少し家で楽しんだ後、夏まつりの日に持って行き
たき火にくべる方もいます。
(家庭によってそれぞれです)


こちらは、紙パックから作った和紙を星形にして
絵の具で塗ったものです。

初めて、長女が七夕飾りを持ち帰って日、
私はその色彩の美しさに、とてもとても感動したことを覚えています。

その当時、私の身の周りにはなかった色彩の世界だったので
ものすごく、特別に感じられました。

年々、子どもの手先の器用さに磨きがかかり
凝ったものを作ってくるようになります。

その成長ぶりを毎回確認できるのも、またたのしみです。

2018年7月6日金曜日

夏まつり

今日、予定されていた、幼稚園の夏まつりは
生憎のお天気のため、来週に延期されました。

夏まつりと言えば、親が子どもに「花冠」を作ります。
ラフィアを三つ編みにして輪っかを作り
お花やグリーンを飾っていきます。

お花は、野花を摘んできたり
お庭にあるお花やグリーンを使ったり。
また、それを他の方と分け合ったりしながら、作ります。

去年の写真ですが
手先を器用に動かす次女が、ラフィアを見て「編みたい!」といい
自分で編み始めました。

「お母さん、そっち持ってて」と、言われ
その様子がかわいくて、思わずパチリ。


本当に、器用に指をくるくると動かしていき
あっという間に編み上げていました。

そして、お花やグリーンを ラフィアに入れこみながら
ぐるりと埋まったら完成です。


子ども達が頭にのせる姿は、それはそれはかわいらしくて...
来週は、お天気に恵まれますように。

でも、雨も、大地に降り注ぐ、大切な 雨ですね。
感謝して、今日一日過ごしたいと思います。

追記:2018.7.11
この記事を書いた後に、大雨でたくさんの被害があった地域があったことを知りました。被害に遭われましたみなさまに対し、心よりお見舞いを申し上げます。

2018年7月3日火曜日

Father's Day

先月、幼稚園では ”Father's Day”と称した、
お父さんたちが集まる会が開かれました。

普段は、お母さんたちの裏方として活躍してくれていますが
お父さんたちだけで集まる機会はあまりなく
一体どんな時間になるのだろう?とお母さんたちもドキドキわくわく...

自己紹介の後、普段家庭の中でどのようなことをしているのか
話し合ったりしたようです。

そして、後半には、プロの大工さんをお招きして
木工作業をしてくれました。

そして、出来上がったのが、こちら


まだやすりがけが残っていますが
子どもたちが遊びの中で使える踏み台です。

どんな風に使うかというと...
例えば板を渡すと、


こう!


使い方はいく通りもあり、
子ども達の遊びに中でいろんな役割をしてくれます。

使い方が決まっていない。
子どもたちの想像の中でいろいろ変化することができる。

シュタイナー幼稚園ではそういうことを大切にしています。

この日は生憎の雨模様で、室内での作業になりましたが
おじいちゃまもいらしてくださったり
とても賑やかな時間だったのではないでしょうか。

お父さん方、どうもありがとうございました!

お兄ちゃんも大活躍
手慣れたお父さんたちも!